小渕捺染さんへ
ということになり、
さっそくお話をさせて頂いたところ
快く引き受けていただけることになりました。
小渕捺染さんは、
創業してから今に至るまで、昔ながらの技法で、手染めにこだわりものづくりをしています。
インクの調合から職人さんの手で行われ、一見、インクが裏に抜ける注染のように見えるのですが、生地の表裏に同じ柄を染める技法で染めています。
両面ずれのない仕上がりは、まさに職人技です。そんな凄腕の職人さんが、一枚一枚手で染めています。
実際にどのように染めているか見てみたいと思い
染めているところを見学してもよいかとお願いしたところ、
快く「いいですよ」とお返事してくださいました。
そして、社長とスタッフさんが実際に染めているところを見学させていただきました。
あまりにもスタッフさんとの息の合った作業に感動。
手慣れた技で、裏表ずれなくきれいに染めていく行程に見とれてしまいました。
これぞ、職人技だなぁと実感しました。
一枚、一枚、職人さんの長年の経験がにじみ出ているように感じました。
「手ぬぐいを作りたい」と思うまでは、染物に関しては無知で
どのような過程で染めているのかさえイメージがつきませんでしたが、
このように実際に染めている過程を見ることで、
「手ぬぐい」の印象も変わりました。
いよいよ、形になって、あとは販売への準備に取り掛かるのみです!
どこで染めるか
デザインが確定し、
色も推敲を重ねて決定。
ではどこに染色をお願いしようか。
ということになりました。
ぼんやり手ぬぐいを作りたいなぁと思っていた時は、
ネットで注文できる業者さんや
インクジェット印刷と大量ロット発注で価格を抑えられる業者さん
色々調べてはいたのですが
どんどん手ぬぐいを進めていくうちに愛着も湧いてきて
デザイナーさんがご近所ということもあり、
手仕事で地元からなるべく近い染物屋さんにお願いしたいという気持ちが強くなりました。
そこで、本庄市(神川町に隣接しており、もともとヤマキ醸造の本社と工場があった。)にある直売店糀庵の暖簾を染めて頂いている「小渕捺染」さんにお願いしてみてはどうかということになりました。
次回へ続きます。
デザインのコンセプト
同じ神川町に住むデザイナー、島田さんにデザインをお願いすることとなり
まずはヒアリング。
手ぬぐいで何を表現したいか?
受け手にどんな印象を与えたいか?
「伝統を伝えたい」
「製品のよさを伝えたい」
「遊び心があるといい」
「ギフトとしても映えるようなデザイン」…。
と様々な意見が飛び交いましたが
島田さんにそれぞれの意見を汲んで頂きながら
何案か提示して頂きました。
どれもとても素敵なデザインで迷いに迷ったのですが、
全員一致で今回のデザインに決まりました!
デザインのコンセプトですが、
空・雲・風・雨・太陽・星・山・植物・大地(畑)・川(水) ・作物(大豆)…
ということを表したデザインです。
そして、現実世界でのそれぞれの要素の位置関係はリセットし2次元に変換することにより、手ぬぐい単体、何かを包んで立体化したときの印象、畳んだときの印象が変わるのもお楽しみ頂けます。
島田さん曰く、「受け手側に委ねて、受け手の数だけ解釈があっても面白いと思います。」とおっしゃっていました。
そんな好奇心をそそるような素敵なデザインとなっています。
あとは色決めや
醤油等を包むのにどのような包み方がよいか?などなど。
デザインが決まり、色々先が見えてきました。
デザインをどうするか
手ぬぐいのデザインは、
島田デザイン事務所のグラフィックデザイナーである島田さんにお願いしました。
島田さんは、企業のロゴデザインからブランディング、フライヤー等幅広くデザインを手掛けているデザイナーさんです。
遡ること数か月前。
そもそも、手ぬぐいを作ろう!と思ってはみたものの、
手ぬぐいのデザインなどしたことはなく、
どうしようかな…と思ってなかなかそこから進まずにいました。
そんなある日のこと、
直売店 糀庵 に、島田さんがご挨拶に来てくれました。
聞いたところによると、
デザイン事務所をやっているとのことなのです!
弊社のことを知ってくれていました。
そんな安心感と縁を感じ、
ちょうど、手ぬぐいのデザインが何も決まらない状態だったので
お願いしてみよう!ということになりました。
同じ神川町に住むデザイナーさんに手ぬぐいのデザインをお願いすることになるとは、
思った以上に素敵な展開になりました♪
さて次回は、どんなデザインになったのかについて書きたいと思います。
ヤマキ醸造オリジナル手ぬぐい作ります。
発売は3月中旬。
のリニューアルと同時にお披露目する予定です。
もちろん、直売店 糀庵 でも販売致します。
なぜ、手ぬぐいなの?ということですが、
それは、単刀直入に
醤油や味噌を手ぬぐいで包んで贈り物にしたら素敵だな
と思ったからです。
そこから始まった手ぬぐいプロジェクトですが、
偶然の素敵な出会いがあり、
新しい体験があり、
とても特別な手ぬぐいが仕上がりそうです。
その過程を皆様にもお届けしたいと思っております。